広報は落ち着いて双方の話を整理する事が肝心

広報・村田インタビュー

デンタルネットでの広報という職務は、訪問歯科を行っている歯科医院さんを介護事業者さんにご紹介する事、またお申込み頂いた患者さんがご満足されているかを常に意識して、患者さん、介護者さん、歯科医院の三者の連携を円滑に進める事が主な業務になります。
そこで広報の仕事とは具体的にどの様なものなのか広報担当の村田文雄氏にお聞きしてみました
広報村田

デンタルネットさんでは基本的にコーディネーターとしてのお仕事をひと通り体験してから広報のお仕事に着くとお聞きしていますが、村田さんも同じですか?

私の場合は面接の際はコーディネーターとしての応募だったのですが、採用時に、コーディネーターではなく最初から広報担当でということで入社しました。もともと当社に入社する前は、住宅関係の工場作業員と経て、医療薬の配送業務という全く畑違いの仕事を行っておりました。人と触れ合うことが全く無かった職種だったのです。
しかし、自分として今後の将来を考えた時に人と触れ合う仕事をしていきたいという希望を持っており、ネットを通じて「未経験者可」ということで応募したのがきっかけです。

今までとは全く異なる広報の仕事を任され、戸惑いはなかったですか?

もともと営業職に興味があり、未経験でも出来るということで、業務を見学させていただきました。その時に、実際にその現場を見てこの仕事なら是非もやってみたいし、できるという実感を持ちました。

広報という仕事は具体的にどんな業務をされるのでしょう?

広報というと一般企業では、広報、プレスリリース、クレーム処理、取材依頼といった会社の窓口というイメージがあり、営業とは若干異なった立ち位置にあるのですが、当社の場合、勿論、同様の活動もありますが、メインは介護事業所に足を運び、介護者さんに担当歯科のPR活動を行う事とお付き合いのある介護事業所さんとの信頼関係を構築していく事となります。
治療の現場では歯科医師、歯科衛生士、歯科助手さんが患者様に対して診療を行い、コーディネーターは現場にいらっしゃるご家族、介護者さんに対して報告、連携を行い、広報は診療時現場にいらっしゃらない介護者さんに対してもご報告ができるように診療現場と連携を取ることによって、患者さん、ご家族、介護者さんと全ての方にご満足いただけるよう役割分担がされているわけで、広報はその一翼を担っていると言えます。

広報村田

どんなクレームがあり、そうした時はどのような対応をしていますか?

現場でのお叱り、例えば、患者様やご家族様への説明不足が原因と思われるものがあった場合、患者様やご家族から直接歯科医院に対してではなく、介護者さんを通じて伝わってくる事が多いのです。もしクレームがあがった場合はその内容に対して、介護者さんからも、コーディネーターや先生からも話を聞き、摺り合わせをすることになります。ほとんどは些細な行き違いなので、広報は落ち着いて双方の話を整理する必要があります。

1日の基本的な活動の流れ、広報活動として訪問する件数はどれくらいですか?

広報だけの仕事ということであれば、1日に15~20件くらいの訪問件数になります。 1日の基本的な活動の流れとして、まず出社したらメールチェックをして社内的な情報の 共有を行い、その他、対外的なことで連絡を要するものは電話連絡等、またお客様に送らねばならない書類などもファックスその他ですべて送信をしてから、早ければ10時過ぎくらいから出かけます。 介護事業所の方々はとにかくお忙しくされていて、なかなかアポが取れませんので、 直接出向いています。 もしお会いしたいと思っていた方がいらっしゃらない場合は他の方にお声掛けしてみたりと、なんとか担当歯科さんをPR出来るように奮闘しています。 どうしてもお会いしたい場合にはご迷惑かもしれないのですが、昼食時を狙って、ちょうど食べ終えたかな?くらいの時にお伺いするのですけど、その時に、ノベルティの歯ブラシをお渡しするといった気遣いをするといった事をするようにしています。 どんな話をするかと言えば、まだお付き合いのない介護事業所さんには当然、歯科医院のPRから歯科治療、口腔ケアの重要性のお話をさせて頂きますし、既にお付き合いのある介護者さんには、現在診療中の患者さんの様子を伝えたり、逆に利用者さんからの医院の評判を聞いたりして、問題が起こっていないか、起こる前兆はないかと意見交換させて頂いています。または、医院に新しい取り組みがあった時などは、改めてPRするようにしています。

介護事業所さんとのお付き合いの中で、やってよかったことはありますか?

やはり、患者さんやご家族が喜んでくださる事が一番なのですが、残念ながら、広報は診療現場にいない事がほとんどなので、実際に喜んでくださっている姿を直接見る事はありません。しかしながら、診療現場が頑張ってくれていると、広報が普段接している介護者さんから「あの先生評判いいよ」とか「入れ歯が出来て喜んでいたよ」って話が聞けるのでその時は素直に嬉しいですし、担当医院の事を誇りに感じると同時に自分の仕事についても誇らしく思える瞬間です。

お仕事の中で大変なことは?

今はもう大丈夫ですが、入社時は日々戸惑っていました。とにかく歯科に関しても、介護に関しても全く知識がなかったですから、しかし経験のある上司や先輩が何でも教えてくれる事や実際に診療現場を見る事によって歯科の知識が増えるにしたがって、不安から自信に変わっていったと思います。また介護の知識についていえば、基本的な事は入社時に教わるのですが、細かい話はケアマネージャーさんなど介護者さんに対して素直に「教えてください。」と言えば、皆さん教えてくださるという事を発見したのも大きかったですね。

今、この業界で何年目ですか?

今年で4年目になります。ようやく仕事への自信がついたかな?という感じですがまだまだ勉強しなければならないと思っています。最初の1,2年は本当に毎日がむしゃらに 活動をしていまして、ようやく3年目くらいで次のステップといった感じですね。

ご自身が考える理想の広報スタッフとは?

私の意見としてはコミュニケーション能力が高くて実行力がある人だと思います。 例えば介護者さんが何を求めているかを話のなかで察知して、それを改善すべくアクションが取れる人であることはとても重要なことだと思いますし、成功した事、失敗した事、診療現場の良かった事、悪かった事を他のスタッフに伝えて行くことで良い影響を社内にも与えていけると思います。 とにかく、会社の窓口としての広報ですから、介護者さん達の信頼を得られるように、常に誠実に仕事に取り組んで行く事、広報だけでは何も出来ない事を肝に銘じ、診療現場含め周りの方々への感謝や気遣いを忘れない事。そういう事が出来る人が理想の広報と言えると思います。

広報村田

デンタルネットの広報として活動したいという人へのメッセージを

どんな業界にいた方でも今まで培ってきた仕事の経験や、人間関係というのは必ず役に経つと思います。しかしそれだけではだめで、日々努力して勉強していく熱意をもって明るい人であれば、必ず良い広報担当になれると思っています。

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